三重県は牡蠣の生産量が日本3位。
そしてここ答志島での牡蠣生産は、浦村地区から伝わったと言われている(所説あり)。答志島は鳥羽港からフェリーで15分ほどのところにあり、鳥羽市で一番おおきな有人島だ。
かつては九鬼水軍の拠点があった九鬼嘉隆の終焉の地でもある。
ぼくはというと出発前夜にトラブル続きで、関東から寝ずに始発で岐阜までいって、そこで『金髪の牡蠣の専門家』の人の高級車でここまで向かった。すでに体力ゲージは黄色だ。となりの人の頭も黄色だ。
ここはブランド真牡蠣の『桃小町』の生産地であるが、いつもいっているように、(地区によって味は似るが)生産者によって全く異なる品質の牡蠣ができる。
養殖の方法や滅菌海水での減菌の仕方、出荷前の手入れの仕方など多岐にわたる。
このあと、『金髪の専門家』に「芸人のひろしさんに似ている」と言ったらお叱りを受けました。
この地区の真牡蠣は「桃小町」と呼ばれているが、それとは区別して「桃小町スペシャル」と呼ばせてもらおう。
この身入り、味わいはクリアで、後味は草原のような青い爽やかさだ。
産卵の前になると、かなりクリーミーになり、岩牡蠣のような味わいになる。
岩牡蠣もかなり品質が高い。ほどよいクリーム感で牡蠣の味がかなり強い。旨味からくる甘さが咀嚼後にしばらくしてからくるので、ずっと含んでいたくなってしまい、飲み込みむタイミングがわからなくなる…
これは少し甘口の日本酒の冷に合わせたら最高だろうなぁ。
桃姫は小さいサイズで桃ロックは大きいサイズでそれぞれの良さがあるが、シーズンの初め、6月中は『桃ロック』がおススメで、7月からは『桃姫』と桃ロックの両方の食べ比べをしてみてほしい。