Rの付かない月、つまり5月~8月の時期には真牡蠣を食べるなという意味であるが...
例年5月頃は真牡蠣の産卵期。
真牡蠣は水温が上がり始めた時期に一気に産卵をし、げっそりと痩せてしまう。そのため産卵期が終わった直後は身が痩せて食べる部分がほとんどない状態になってしまう。
それに対して岩牡蠣は産卵期が少しあとでゆっくりと少しずつ産卵していくので、急激に痩せることはない。
「Rの付かない月は岩牡蠣を食べよう!」
岩牡蠣と真牡蠣。見た目で違いが分かるだろうか?
岩牡蠣の殻は真牡蠣と違ってぺリぺリと剥がれやすい層状の構造になっている。
岩牡蠣は生殖腺が発達している時期が長く、みなさんが食べる時期はその生殖腺が発達している時期だ。そのため味は『白子』に似たような味でありクリーミー、後味にややえぐさが残る。独特の渋みも特徴的だ。
写真の身は4月前半のものでまだ生殖腺がそれほど発達していないのでスッキリした味の頃のものだ。
冬場に比べ水温が高いのでウィルス性の食中毒のリスクは低くなるが、細菌性の食中毒には注意が必要だ。生食基準に合う海域で採取または養殖をし、浄化プールで減菌したものを選びリスクを低くして岩牡蠣を楽しみましょう!!