牡蠣の味は、主に3つの要素で決まります。
『貝柱の割合・グリコーゲンの量(or生殖腺の発達)・外套膜のかたさ』
この中でもグリコーゲンの量は時期によって刻一刻と変わっていきます。
それでは牡蠣の産卵のサイクルと、重量の関係を見てみましょう。
海水温が上昇すると産卵をはじめ、真牡蠣は1度に大量の卵と精子を放出するため、一気に痩せていきます。
ここで死んでしまう牡蠣もいますが、生き残ったものは、また次の年に向かって養分を蓄えていきます。
「太った牡蠣 ・ 痩せた牡蠣」は双方の良さがあります。
『産地の牡蠣を知っている!』と言いたい食通の方は、シーズンを通して月に1回ずつ食べ比べることをお勧めします。
牡蠣のシーズンとは、ある程度重量が回復してから産卵前までのことを言います。シーズン初めは、あっさりした味でシーズンの終盤に向けて濃厚になり、最後は生殖腺が発達した独特の味わいになります。
例えばシーズン初めが11月、終わりが3月なら
「11月→12月→1月→2月→3月」と、食べていくことで、どこの産地の何月の牡蠣が好みか、なんて会話に華を咲かせるのも楽しいですね♪
牡蠣パーティーにお酒は欠かせませんよね!
では、どんなお酒が合うのか、シャルドネ?セミヨン&ソーヴィニヨンブラン?日本酒?
一般に言われている『日本の牡蠣に白ワインは合わない』とは、どういうことか。実は、ヨーロッパでは牡蠣は痩せている牡蠣が主流なのです。日本の牡蠣に置き換えてみると、シーズン初めの牡蠣ですね。逆に日本で好まれる太った牡蠣には日本酒が合いますね!!
【合わせやすい公式】
シーズン初め(痩せ牡蠣)→白ワイン
シーズン終盤(太り牡蠣)→日本酒