七尾湾と聞くと、和倉温泉を思い浮かべる方も多いと思う。七尾湾は、能登島を挟んで北湾・西湾・南湾に分かれており、温泉街があるのは西湾だ。今回、ご紹介するのは、北湾の川のない場所。塩分濃度が高く、岩牡蠣の養殖が盛んだ。
和倉温泉から、のんびりと汽車にのって七尾湾へ向かった。ちょうど何かのアニメとコラボしている汽車だったけれど、なんだったかわすれたなぁ(後で教えてもらった『花咲くいろは』)
南に温泉街があるだけで、北湾には牡蠣には、いい意味で人工的なものが発展している場所があまりない。自然豊かだ。
この海域は、流れ込んでいる川がなく、塩分濃度の高い海になっている。透明度は高く、真牡蠣より岩牡蠣に適した環境だ。写真は岩牡蠣の赤ちゃんがカルチ版に着いているところ。水深は深めで長く垂下することができる。
能登島と半島をつなぐ橋「ツインブリッジのと」。ここから南が七尾湾西湾だ。西湾には和倉温泉の温泉街があり、観光地になっている。水質は北湾と西湾がよく、南湾はじゃっかんCOD の数値が高いがおおむね3ppm以下で「きれいな水」だ。
10月からは「能登の奇跡」というブランド名で出荷されている岩牡蠣。付着物をきれいに取り除いて高圧洗浄をかけてから出荷してくれる生産者を選ぼう。そうでないと輸送中の温度上昇で付着物の腐敗、雑菌の繁殖が進んでしまう。理想はシースノーアイスで送ってくれることなんだけど…